みんなのチカラに~ぼくが力になれること

産まれてすぐに救急搬送されたチカラは、 5万人に1人とされるトリーチャーコリンズ症候群と診断された。 箇条書きでも1枚に収まらないほどの手術や入院を繰り返した2005年からの10年。 これからどんなことが待ち受けているのか。 もう、チカラも家族もどんとこいの力が備わりつつある。はず。

おねえの助言にて挽回しつつ

イメージ 1

昨晩は何と21時から延々朝まで寝ていた。
何度か目を開けてゼロゼロ言うが、吸引すれば寝てしまう、という繰り返し。
やっぱー、疲れてらっしゃるのね。
咳き込みは、大人でも疲弊する。

朝も遅起き、昼寝もして、午後はずっと起きていた。
何となく、今日一日でどんどん回復していった感じだ。
今はもう、ゼイゼイもほとんど聞こえない。

午後の看護師さんに身体拭きはしてもらったが、
夜、ずっと調子もよさそうだし、表情もいいので、
お姉ちゃんNと話した。

「ねー、N、あのさー、ちーくん、もう何日も風呂入れてないっちゃけどさ、
今日どう思う?どうしようか迷っとーっちゃんね。
風呂の中でまた顔が土になったり、げぼげぼ言うのが怖いけんさー。」
「あー、それは怖いね。でも、大丈夫っちゃない?」
「そーかねー、やっぱやめとこーかな。無理したらいかん気がするし。」
「いいや。入れてみれば?ちーくん、気持ちいいと思うし。風呂入れたらよくなるかもよ。」
「そーかねー。」

そんな会話の後、Nは寝に行った。
「ちーくん、お母さんにお風呂いれてもらいなさいねえ!」
などと、声をかけて。

力は、「おふろ」という単語は、どうも認識しているような気がしてならない。
「おふろよーん。」を合図に脱衣時、にやにやして、脱がされる。
単に裸が好きなのかもしれない。

おねえから「おふろ」との単語を聞いたからか、
私が近づくと、うれしそうに手足をばたばたさせた。

こりゃー、期待させるだけじゃ申し訳ないな。

入れることにした。

手早くつかるだけ、と思っていたが、
洗い出すと力はご機嫌。でもやや顔が白くなっていた。
これは、どちらかというと、脳貧血の方だ。久しぶりの風呂だもの。

あがり、とりあえず酸素をすぐに。
でも大変機嫌が良くて、吸引もいつもと同じ程度しか要らず。
やっぱ、風呂好き。
Nの言うとおりにしてよかった。
さすがはN。判断感覚、磨かれている。

処置していると目をつぶって、そのまま熟睡体制に入った。なんてこと。

酸素飽和度も下がらず、調子よし。

このまま挽回かもしれない。
いやいや気を抜かずに、がんばろう~!