チカラハハ入院グッズ

力を授かってもう１０回は入退院を繰り返しただろう。
期間をのべにすると、この２年半で１０ヶ月ぐらいか。約１／３が病院の住人だ。

入院は力の急変によるものが多い。
緊急、夜間なので、
最初に入院していた時にアドバイスしてくれた看護師さんの言うとおり、
「入院グッズ」、
なるものを、わかりやすいところにいつも置いておくと、
真っ白になりかけの頭でも、最低限の忘れ物はなくなる。
もしすっかり忘れていったとしても、
誰かに、どこどこのどのバッグをいくつ持ってきて、
と頼むことができる。

回数を重ねると、
要るものと要らないものが取捨選択されて、
持ち物が厳選されてきた。

「入院プロ」

と呼んでね。
（すいません、呼ばないで下さい。）

かかりつけ病院では、付添い者の食事が自力調達の為、
毎食とても大変だ。
調理ももちろんできない。
あるのは、冷蔵庫と電子レンジと給湯器のみ。

基本は子どもから離れることができないので、
外に食べに行ったり買いに行ったりも不可。
病院内のレストランから弁当等を配達してもらうことはできるが、
毎食弁当は、心身ともに、さらに、懐に、かなりイタイので、
貧乏性の私は、工夫が必要だ。

試行錯誤しながら固まってきた厳選グッズをまとめて。
もしかすると、天災などの非常時にも参考になるかも。

[衣]
乾きやすい、着まわしきくの二大要素と、
まずは色から、と、明るい色、がポイント。
冬ならのどの乾燥や寒さをクリアする、
フリースのタートルカットソーを数枚。
どこでも洗濯物を干せるように、
ミニ洗濯物干しと洗濯バサミも併せて。
女性特有だが、予定でなくても生理用品は同じく必需。

[食]
入院中の唯一の楽しみかもしれない食事について、
どこまで満足度を高められるかがポイント。

レンジ飯とお湯でできる粉末スープ物は常備。
「真空パック赤飯」と「レトルトおかゆ」、「カップスープ」と「固形味噌汁」。
これは定期的に賞味期限を確認しながら補充するので、必ずバッグに入っている。
かさばって重いのが難点だが、容器つきレンジもののリゾットやパスタもいくつか持参。
手術で余裕がない時や入院直後などのどたばたな時用。
カップラーメン系は却下。
ゴミにもなるし、本当に寂しい気持ちになってしまうので。

少し余裕ができたら、誰かに頼んで、
必ず「牛乳」と「プレーンヨーグルト」を差し入れしてもらう。
特にヨーグルトは、
こんな劣悪食生活でバランスが崩れる腹具合のコントロールに必需。
ヨーグルト用には必ずきなこ持参。きなこは、いろんな意味で万能だ。

センパイから教えてもらったレンジでパスタがゆでられるタッパーは、
乾麺とレトルトパスタソースと共に、
今回初めて持参した。
ゆでたてパスタは確かにレンジものより断然おいしいが、
ゆでるのに時間がかかるのが難点ではある。

必需ものではないが、
病院ではストレスからだろう、
必ずといっていいほど、ジャンクフードが食べたくなるため、
いつもは絶対食べないポテチなどと、チョコレート。

変な食生活と、ストレスと、身体を動かさない不健康さを補う為、
最近は、
魔法のクスリ「レオピンファイブ」も持参するようになった。

そして、今回新規導入したこれ。
「ワンカップ用ゴールドフィルター」は、
このたびの最もヒット作だった。
今まではインスタントコーヒーだったが、
身体によくない、との話もあり、
コーヒー豆とこのアウトドア用ドリッパーを持参したが、
豆を中蓋に入れお湯を注ぐだけでドリップコーヒー一丁上がり。
ペーパーも不要で、ちょっとエコにも貢献。
おいしいし、かなりよい。
ひとときの、はあ～は、何にも代え難かった。。

[住]
感染症病棟では不可だが、
他の病棟では、レンタル寝具がしょぼいのに高いので、
節約の為マットとかけ布団を持参した。
ただし、床にマットなので快適ではない。
といっても、金出してあの寝具なら、我慢できるレベル。
かけ布団は軽くて小さくなるものを探し、
ユニクロのエアテックうす掛け布団（セール中）をチョイスした。
これも、おすすめ。

あとは、だらだらした時間を有意義に過ごす為の何かがあればＯＫ。
テレビはお金もかかるしもともと見ないので、
朝と夜７時のＮＨＫニュースだけチェックするのみ。
がっつりまたは、一人で泣けるような、気合入れながら読めるものや、
ライトな短編集などの本があれば。

（今回は友人が差し入れてくれた漫画「のだめカンタービレ」を１９巻まで読破した。）