みんなのチカラに~ぼくが力になれること

産まれてすぐに救急搬送されたチカラは、 5万人に1人とされるトリーチャーコリンズ症候群と診断された。 箇条書きでも1枚に収まらないほどの手術や入院を繰り返した2005年からの10年。 これからどんなことが待ち受けているのか。 もう、チカラも家族もどんとこいの力が備わりつつある。はず。

ようやく脱しました

イメージ 1

イメージ 2

今日無事退院しました。
いつもながら、皆さんの応援、
とても励まされます。ありがとうございました!


昨日は、かなり落ち着いていたが、
早朝からしずかーに起きていた。

今朝、退院かどうかわからなかったが、
朝一でじいさんに来てもらい、付添いをお願いして、
特別に行きつけ美容院で、
開店時間前にダッシュで切ってもらった。三ヶ月ぶり。

2時間弱で戻ってきたのだが、
ちょうど私不在の間に、退院が決まり、
耳鼻科でカニューレ交換に、
じいさん、強引?に連れて行かれてしまい、
汗汗汗、だったらしい。

「ようできとうばい、お前が居らん間に、ぜんぶ終わったばい、
いやあーまいったまいった。」
と、
「朝、この時間は誰もこんし、呼ばれたりせんけん。」
という私の言葉を信じて付き添いしてくれていたじいさん、
本当にまいっていた。
すいませんねえ。

午後の注入終わってから帰宅予定だったが、
注入中に眠ってしまった。
そりゃ、睡眠時間短いもの。

帰宅時も車中もずっと眠り、
家に到着してしばらくして起きた。

ミルクも順調だったが、
どうも機嫌悪い。

まだ寝たりないようで、
また夕方寝てしまった。

こりゃ、夜がこわいがな。

まあ、お疲れなんでしょう。
家が一番、と、リラックスして眠ってくれているのかもね。

暑いので、ぼちぼちいきましょう。


上のお姉ちゃんが帰ってきて、
次に下のお姉ちゃんがおばあちゃんに連れられて帰ってきた。

上のお姉ちゃん、力入院中のばあさんモードで、ちょい甘えが出ており、
ものすごく私は怒ってしまった。
帰ってきた今日、いきなり怒らんでもなあ、と思いつつ。

サジ加減は、本当に難しい。

といっても、一時のことで、
すぐに通常モードに戻り、楽しい夕食。
久々の家の食事は、
粗食と言えども、とてもおいしい。幸せ。

夕食中に力はようやく起きて、ご機嫌になった。

お姉ちゃんたちは、力不在の間、
力や私に見せると二人でひそかに練習していた歌と創作踊りを、
夕食後披露してくれた。

力はじいいいーっとみていたかと思うと、
上のお姉ちゃんの、
「どうやった?ちーくん?」
という言葉に答えるように、
にやあああ、と笑った。

またしても「子どもの世界」だああ。

こんな場面を見ることができるのは、
まさに、親の醍醐味というところだ。

現時点でも力はしずかーに起きている。
今日も夜なべコースに違いない。

母ちゃんはがんばりまっす。



さて、この6~8月の3度連荘の入院期間はのべ一月にも及んでしまった。
ということで、結構長編を何冊も読破できた。
今回の読書テーマは「愛読書邂逅」。
で、結論。
名作、傑作、ベストセラーなどといわれる本は、
どんな分野でも(好き嫌いは別として)9割方外れなしってこと。
さらに、
何度も読んだ本でも、
昔読むのと、今読むのでは、
味わいがかなり違う。
「親」の視点で読んでいる自分に気づいた。


○野生のエルザ/ジョイ・アダムソン
以下、永遠のエルザ、私のエルザのエルザ3部作全て読もうと思ったが、
2巻目の永遠のエルザの2/3で脱落。(ちょっと飽きた。)
「野生のエルザ」を今読んでみると、
動物文学?でありながら、
ちょっとした育児書でもあると思った。
著者の、野生のライオンを育て野生に帰していく過程は、
まさに、子育てと一緒。

○震える岩―霊験お初捕物控/宮部みゆき
宮部みゆきのは、
クロスファイア」しか読んだことないのだが、
この時代物は、かなりかなりおもしろかった。ひきこまれた。
さすが宮部みゆきワールド、と言われるだけあり、
時代物、捕物、歴史、ちょっとホラー、SF、いろいろなテイストありの、
一冊であった。
忠臣蔵の解釈、なかなか納得。

若草物語/ルイザ・メイ・オールコット
いわずとしれた、少女文学?名作の一つ。
子ども時分に、この本は何十回も読み、映画を見て、
続編を読み。
いわゆるオトナになって読んだのは初めてだったが、
子ども時代は「ジョー」目線だったこの本、
今は父母の「マーチ夫妻」や「ローレンス氏」の目線で読んでる。
これもまたおもしろいわ。
ところどころにちょいと説教時みているのだが、
やはり娘たちにも一度は読んでもらい一冊だ。

赤毛のアン/L・M・モメンゴリ
これまた少女文学?名作の一つ。
若草物語と同じく、何十回も読み、映画もテレビアニメも見て、
続編も全て読破した。
上記のように、超久々に読んだ今回は、
「アン」の目線でなく、「マリラ、マシュー」の目線で読んでた。
ラストの章、「道の曲がり角」は、
まさに力が生まれたときに、思い浮かんだ章だったので、
ちょっと感慨深かった。
著者モメンゴリはアン嫌いだったという訳者あとがきを読んで、
目からウロコだった。
訳者あとがきを熱心に読むのも、
オトナになってならではと思う。

○宝島/スティーブンソン
小学生が読めるように、かなりの文字にルビが振ってある本だった。
原作に忠実に訳した、
とあとがきで書いてあるこの本の初版は1967年。
私が生まれる前だ。おおお。
宝島は、発表当初、
何かの雑誌に連載されて、ものすごく不評だったらしい。
一冊の本になって人気爆発だったと言う。
それもそうだろう。
一気に読まねば、こんなのは。
ということで、一気に読んだ。
子ども時代に一度読んだだけだったが、
展開も、名前も、意外に覚えていた。
主役ホーキンス少年はタダモノじゃないな。

銀河鉄道の夜宮沢賢治
宮沢賢治は初。手のひらサイズの文庫で一気に読んだ。
様々な場面がずっと印象に残る、本だった。

○私たちが好きだったこと/宮本輝
何となくきいたことあるなあ、というタイトルにひかれて読んだ。
このおぼろげな感覚は、映画化されていたということで、なるほど。
宮本輝は初だったが、
一気に読めた。
感想は、うーん、なんというか。
自分は、ないな、ってところ。

○Yの悲劇/エラリー・クイーン
エラリークイーンも、ある時期にかなり読んでいた。
もしかして昔読んだかもしれないが、
すっかり忘れていたので。
半分ほど読んで退院になったので、
また次回(!)にもちこし。