みんなのチカラに~ぼくが力になれること

産まれてすぐに救急搬送されたチカラは、 5万人に1人とされるトリーチャーコリンズ症候群と診断された。 箇条書きでも1枚に収まらないほどの手術や入院を繰り返した2005年からの10年。 これからどんなことが待ち受けているのか。 もう、チカラも家族もどんとこいの力が備わりつつある。はず。

ともだちはいいもんだ

今朝、大泣きしていた上のお姉ちゃん。
昨日、2週間ぶり留守家庭ルームに行き、
楽しくなかったらしい。
「だって、おともだち、誰もおらんもん!」

たまに早めにルームに迎えに行くと、
大体一人でぽつんと遊んでいるので、
心配はしていた。
でも、こればっかりは、大人は見守るだけと、静観していた。

さすがに今日は、連絡ノートにもその旨書き、
一緒に登校するお姉さんたちにも、
「一緒に遊んであげて。」
と頼んで、泣いているお姉ちゃんを送り出した。

早めに帰宅してみると、元気に留守番していた。
「今日どうやった?」
と聞くと、
「うーん、やっぱりおもしろくはない。」
と。

でも、よく聞くと、
登校中、お姉さん達が、おともだちづくりの指南をしてくれたそうだ。
曰く、
1.お友達になりたい人を見つけて、「あそぼ。」と言う。
2.遊んでいる時はけんかをしない。
3.遊んだ後は、「またね。」と言う。

2年生の女の子の、即興レクチャーである。
でも、言いえて妙ではないか!

○挨拶をする。
○相手の気持ちを考える。

コミュニケーションの基本でしょう。これは。

早速、やってみたらしい。
で、うまくいったとの事。
それはよかった。安心した。

お姉ちゃん、構えすぎなのだ。考えすぎ。
でもね、
こう見えても、実はお母さんもお父さんも超人見知り。
お姉ちゃんの気持ちはよくわかる。

お友達は、いいよ。
友は一生の宝と言うけど、本当だと思う。
生きていく上で最も必要なもの、と言ってもいいのではないだろうか。
お母さん、お友達にずいぶん助けられたよ。

友達が要らない人は、それでもいいのかもしれない。
でも、それは、かなり不幸せでさびしい人生だ。
赤の他人に助けてもらい、助けてあげられるなんて、ありがたいこと。

だから、お姉ちゃん、
これから、たくさんのいろんな人と会ってお話してみて。
大事なお友達がたくさんできるはず。
最初はドキドキと思うけど、
お姉ちゃんのこと、いいなあ、と思ってくれる人は、たくさんいるから。

♪ともだちはいいもんだ めとめでものがいえるんだ
こまったときは ちからをかそう えんりょはいらない♪