みんなのチカラに~ぼくが力になれること

産まれてすぐに救急搬送されたチカラは、 5万人に1人とされるトリーチャーコリンズ症候群と診断された。 箇条書きでも1枚に収まらないほどの手術や入院を繰り返した2005年からの10年。 これからどんなことが待ち受けているのか。 もう、チカラも家族もどんとこいの力が備わりつつある。はず。

Mちゃん外出プロジェクト

先日、
長期入院の女の子Mちゃんが、数ヶ月ぶりに外出することになった。
Mちゃんは、力と同じく、点滴がついたままの生活。
でも、とっても明るくて、かわいらしい女の子だ。
今度また手術らしい。
手術をすると、また当分、入院生活である。

Mちゃん、どうしても見たいイベントがある、ということで、
数時間だけの外出をするべく、
医師や看護師の協力の下、
外出予定の数日前から「Mちゃん外出プロジェクト」が進行していた。

いろんなテストをして、
どうにか、体調も崩さずに当日になった。
Mちゃんは朝からおめかしして、
一緒に行くMちゃんのお姉ちゃんと元気に動き回っていた。
病棟内で、これまで見たことのないようなうれしそうな顔で。

担当看護師ともう一人の看護師が付き添い。プライベートだ。
担当医師も、フォローのためか、休日なのにいつもより長く病棟にいたみたい。

Mちゃんは、みんなの心配をよそに、
予定時間を大幅にオーバーして、うれしそーに戻ってきた。

よかったよかったー。

その後も、何もトラブルなく、調子よさそうだった。

病は気から、というけれど、
こんな気分転換は、彼女の元気になる力になるにちがいない。
これも、医師や看護師の、損得無しの思いとフォローがあってこそ。