みんなのチカラに~ぼくが力になれること

産まれてすぐに救急搬送されたチカラは、 5万人に1人とされるトリーチャーコリンズ症候群と診断された。 箇条書きでも1枚に収まらないほどの手術や入院を繰り返した2005年からの10年。 これからどんなことが待ち受けているのか。 もう、チカラも家族もどんとこいの力が備わりつつある。はず。

七夕会

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金曜日はかなりハードだった。
夕方おじいちゃんと交代してすぐに自宅に帰宅し上のお姉ちゃんを乗せて保育園へ。
その頃、集中豪雨で、全身ぬれねずみになった。しんどいー。
ねずみのまま保育園のクラス会に出席した後、ばあさんちへお姉ちゃん達を送っていった。
お姉ちゃん達を風呂に入れて、病院へ再度向かい付き添い。
さすがにすぐに寝てしまった。
お姉ちゃん達は久々にばあさんちに泊まりでうれしそうだった。

土曜日も力落ち着いていた。
朝も昼も少し寝て、夕方から起き出した。
ちょっとウンチはゆるめ。
最近綿棒浣腸でガスもウンチもちゃちゃっと出るので、
メイン担当看護師、暇さえあれば、綿棒浣腸しにきてくれている。
「もー、おもしろいほど出るのよー。快感~。」

午後、病院内で七夕会があった。
どんなのだろうと思っていたが、
夏の七夕会、冬のクリスマス会は、全館レベルでとても大々的にやるらしい。
子ども達のだしものがメインだが、
医師や看護師などのだしものもある。

力は残念ながら、出ることも、観ることもできなかったが、
同じ病棟の、比較的元気な子ども達は、
事前にリハーサルを何度か繰り返して、本番に臨む。
うちらの病棟は「なんちゃってマジックショー」だった。

力がちょうど寝たので、看護師さんに頼んで、
開催されてる一階ホールまで見に行った。

ちょうど、同じ病棟の子ども達の出番だった。
いつもはピンクのナース服の看護師さんたちが数名、黒の上下で、
まさに、黒子に徹して、リードする。
主役は子ども達だ。
点滴を引きながら、自分のお姉ちゃんとペアになって、
にこにこの笑顔で手品してた、長期入院の女の子、
車椅子に乗ってお面を被って、マジシャン役の女医のアシスタントを勤める男の子、
最後に出てきた、車椅子二人組の男の子のペアは、
ホントに上手に縄の手品を見せてくれた。
マジックは簡単なものだったが、すばらしかったと思う。
こういう場があることと、
こんな場で楽しく過ごしている療養中の子ども達の顔を見ると、
みんな、笑顔を忘れずに、病気や怪我に負けずに頑張っているんだよなあ、
と感心した。

こんなイベントは、こども専門の病院ならではと思う。
スタッフさん達、通常業務の合間に、
企画から練習から、
とても一生懸命取り組んでいた。
長期入院の子ども達は、学校行事もなかなか参加できないだろから、
きっと、いい思い出の一つになるだろう。
私も、とってもいい気分になった日であった。