みんなのチカラに~ぼくが力になれること

産まれてすぐに救急搬送されたチカラは、 5万人に1人とされるトリーチャーコリンズ症候群と診断された。 箇条書きでも1枚に収まらないほどの手術や入院を繰り返した2005年からの10年。 これからどんなことが待ち受けているのか。 もう、チカラも家族もどんとこいの力が備わりつつある。はず。

やりたいこと・やれること

下のお姉ちゃんを妊娠する前から社会人学生である。
この先生のとこで!と思って入った大学院。
修士課程の2年間で妊娠出産も経たので、大きな腹で授業を受け学会にも出た。
修士論文は2歳と0歳の子どもを抱えて、フルタイムで働きながら、
睡眠時間3時間でやり遂げた。
その後、無理しすぎのか、ちょっとした達成感からか、
モチベーションが下がってしまった。
せっかく博士課程に進学したが、
仕事と育児との両立が難しい、という理由で休学して今に至る。
今年前期で休学期間を使い切ってしまう。

今年度から転職し、博士論文も出すつもりで張り切っていたが、
すっかり予定が未定になってしまった。

力を産む前に、もっと努力をしておけばよかった。
博士論文だって、仕事育児しながらでも、出そうと思えば出せたんじゃないのか?
最近、この2年間のことをちょっと後悔していた。

怠けたわけじゃない、と思う。毎日はそれなりにハードだった。
他の勉強もしていた。
でも、今思えば、やればできたはず。言い訳していただけだ。
今となれば後の祭り。
時間は戻らん。進んでいくだけ。

こんなことを考えていた時に、ある新聞コラムにこう書いてあった。

-「やりたいこと」を目指すよりも、「やれること」をやろう-

そうだ。
今までは、少し高くて遠い目標を設定して、それに向かうばかりだった。
でも、こんな状況になった今では、
「やりたいこと」を追求するのは厳しい。
だから、「やれること」を探そう。

大学は、どうにかして、単位取得めざし、あとはあとで考えよう。
仕事も、どうにか知恵を絞って、この状況でやれることを考えてみよう。

こうなると、今までのこと、いろいろ使えそう。
今まで出会った人たちとのつながりも、なんか役に立ちそう。

発想の転換ってやつか。

力って、いろいろ教えてくれるわ。