みんなのチカラに~ぼくが力になれること

産まれてすぐに救急搬送されたチカラは、 5万人に1人とされるトリーチャーコリンズ症候群と診断された。 箇条書きでも1枚に収まらないほどの手術や入院を繰り返した2005年からの10年。 これからどんなことが待ち受けているのか。 もう、チカラも家族もどんとこいの力が備わりつつある。はず。

年度末

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今日で今年度は終わり。
私は今日限りで、育休中だった会社員生活とおさらばすることになっている。
私の稼ぎといっても微々たるもんだったが、
生活が、2馬力から1馬力に変わると、途端に余裕がなくなる感じ。
今までは、しょうがなく時間や手間をお金で買っていた面があったが、
力のことでこれから節約できないお金がかかるので、
節約すべきところはしっかりやろうと、気を引き締めている。

さて、今日の力、また寝ていた。ぐっすりだ。
血液検査の炎症反応は、とうとう1を切り、
白血球数も、通常値にほとんど戻って、安定状態を保っているとのこと。
ただ、体重がとても減ってしまっている。4100g台。
これから徐々に栄養分を入れていこう、ということであった。
また、昨日見せてもらった傷、縫合を少し補正したらしい。

顔色はそこそこかな。
体温は低いけど、起きるとやはり頭に汗をかくらしい。
脈拍も呼吸数も、寝ているとかなり低目だし、
安定といっても、気をつけてないと、と思った。

この状態なので、来週から病棟に上がる予定を考えてます、と外科医(2番手)より。

もうICU生活12日目に入るし、ここ数日は妙な変化がないので、
そろそろだろう、とは思っていた。
傷はまだ開いているし、ICUと病棟のケアについては、かなり落差が大きいので、
やや不安はあるが、しょうがない。うちだけ特別じゃないんだから。

ちょうど外科病棟の看護師長が力のことを見に来てくれていたので、
病棟でのスケジュールなどについて、話した。
最初は観察室、その後個室に移って、退院直前は相部屋になるのでは、とのことだった。

おそらく、これから、この病院に「月」ではなく、
「年」のスパンで入院することになることを夫と覚悟しているので、
付き添い用ベッドの購入のことや、
どうしても付き添いできない場合のことなども、簡単に相談した。

力、どうにか、大きな山をいくつか超えてくれた。
でも、これから長丁場だ。
おじいちゃん、おばあちゃんには大変だが、
付き添いの協力をかなりお願いしなければならないだろう。
今春から、上のお姉ちゃんの入学、
真ん中のお姉ちゃんは、年中さんだけど、初めて保育園に一人で登園することになる。
力のことも大事だが、お姉ちゃん達のこともバランスとってあげなきゃ。
幸いじじばば4人全員健在だ。本当にありがたいこと。

自分達は身体を壊さぬよう、気をつけよう。

「子どもはね、すごい力を持ってるんですよ。
私、看護暦長いけど、奇跡みたいなこと、何度も見てます。
力くん、どれくらいで退院かは、私はわからないけど、
きっと、すぐ元気になってくれますよ!」
看護師長が、言ってくれた。

元気になろう!奇跡を起こそう!