みんなのチカラに~ぼくが力になれること

産まれてすぐに救急搬送されたチカラは、 5万人に1人とされるトリーチャーコリンズ症候群と診断された。 箇条書きでも1枚に収まらないほどの手術や入院を繰り返した2005年からの10年。 これからどんなことが待ち受けているのか。 もう、チカラも家族もどんとこいの力が備わりつつある。はず。

逆流症

ミルクを増やした3ヶ月ごろから急に吐くことが増えた。
退院時ほとんど飲めなかった力。
退院後、スパルタが奏功したのか、結構順調に口から飲む量が増えてきていたのに、
吐くようになってあっという間に後戻りしてしまった。

体重を増やし、大きくしないといけないが、口からちゃんと飲ませもしたい。
注入を後にしたり、授乳時間をものすごく時間かけたり、いろいろやったが、
なかなか決め手がない。やっぱり吐いてしまう。

外科検査をするとやはり「逆流症」であった。
造影写真を見てみると、
注入してすぐに胃から食道に戻っていってしまっているのが分かった。
やはり、注入量に比例するようだ。

逆流症はひどくなると、食道と胃のくびれを外科的にしばってしまい、
栄養はお腹に穴を開けて直接入れることになる。
腸は胃の様に貯めることができないので、24時間連続注入となり、
今と比べれば格段に不自由になる。

食道と胃のくびれを締めて、入っていった栄養を上に戻っていかないようにする運動が、
力の場合、かなり弱いのではないかといわれた。
飲み込みの嚥下運動も力は上手にできないので、
「飲み込み、胃におさめる」、この一連の運動の連携がうまくいってないため、
吐いてしまっているようだ。

対処法はひどくなると上記のような外科的処置。
でも現時点では、一回量を減らして、授乳回数を増やして対応することになった。