みんなのチカラに~ぼくが力になれること

産まれてすぐに救急搬送されたチカラは、 5万人に1人とされるトリーチャーコリンズ症候群と診断された。 箇条書きでも1枚に収まらないほどの手術や入院を繰り返した2005年からの10年。 これからどんなことが待ち受けているのか。 もう、チカラも家族もどんとこいの力が備わりつつある。はず。

餅つき会

週末、保育園で餅つき会があった。
上の子たちが通っている保育園は、
いわゆるあずけっぱなしの園ではなく、親参加型。
父母の会の活動もとても盛んだ。
餅つき自体は園の主催だが、
父母会として、2歳児クラス~年長クラスの4クラス各々で創作雑煮とぜんざい作りがならわし。
各クラス200食作って、つきたての餅を入れてみんなにふるまう。
子どもも一緒だし、いろいろとかなり大変なので、最初はめんどくさくかったが、
慣れてくると父母間の交流がとても楽しい行事だ。

当日はとても寒かったので大丈夫か?と思ったが、
やっぱり力も連れて行った。
夫が昨年の餅つき会で、
「つく格好が変。」と言われたらしく、
今年は餅つき行きたくない、とガキんちょのように駄々をこねていたので、
当日は「力抱っこ係」に任命して、私は楽させてもらった。

餅つきは父ちゃん、雑煮作りは母ちゃんが担当だ。
雑煮作るのも、全員で作るわけではなく、
メインで、お料理上手な母ちゃんたちが腕をふるい、
その他は片付けなんかをお手伝いしながらおしゃべり交流だ。

力のことをこれからどうすべきか、誰かに相談したいと思っていたので、
いろんな分野で働いている皆さんがいるこんな機会は、
普段忙しくてなかなかできない、ゆっくり話を聞ける絶好のチャンス。
実際に知的障害の子を園に通わせているお母さんから、
養護学校の先生、福祉行政の人、
探せばいるいる、たくさんのプロ。

今まで福祉サービスは全ての人に平等に与えられていたが、
現在では、勉強したり調べたりして、自分で動いていかないと、
公的サービスが全くと言っていいほど受けることができないらしい。
そういえば主治医も、訪問看護師の依頼があればいつでも、
と言っていた。

障害児を持ちながらばりばりと働いているお母さん、
「あきらめてはだめ。自分と子どもたちとは分けて考えないと。
そうでないと、自分も子どももきっときついよ。あなたなら大丈夫!」
エールを送ってくれた。

前向きにやってきたつもりだが、やるべきことはたくさんあるぞ。
気持ち切り替えてプラスになる方向をどんどん見つけなきゃ。
自分のこともあきらめずに、やれることは何でもやろう!
力のことも、これから、もっともっと勉強せんとね。

つきたての餅も創作雑煮もぜんざいも、とてもおいしかったが、
それ以上に、みんなと話せたことが元気の素になった日だった。

さて、ずっと力を抱っこしてた夫は、次の日全身筋肉痛になったらしい。
ご苦労さんでーす。