集中治療室から丸4日で引っ越しとなった。
毎日面会に行ったが、
月曜にはやっと薄く目を開けてくれて、
同行した夫は泣いていた。
まだ、
とんでもなく増えていた二酸化炭素は、
減ってはいるものの通常値よりはるかに多く、
分泌物はなかなかはけず、
様々は不安定だ。
ただ、このまま状態落ち着けば、
明日病棟に上がります、
と伝えられた。
担当医と、病棟での担当医と、
主治医がちょうど揃ったので、
夫は様々な不安や疑問を長々とぶつけていた。
激昂しなかったので良しとしよう。
病棟に上がれば、
改めて母付き添いになる。
前回のようにすぐに目処は立たないだろうから、
今日が少し自由に動ける最後の日。
なかなか治らない咳の薬を調達して、
家の片付けや、
母不在での役割分担を家族で話し合う。
少しロングになるだろうから、
よろしく、
と覚悟を決めてもらった。
今朝、指定の時間に連絡すると、
14時に病棟に上がることになった、
とのこと。
午前中のうちに、
やれることをやってしまい、
荷物を整理して、
吹雪の中病院へ。
こんな寒空の中、
私たちと荷物だけで、
力が一緒でなくてよかった。
歯磨きジェルや軟膏など、
治療室に預けていた私物を受け取り、
先に病棟に荷物を持ち込む。
いつもは1人でも持てるくらいの、
最小限荷物で入院するが、
今回は自分でしっかり準備して、
夫と2人で運んだので、
食糧含め大荷物だった。
力が上がってくる前には病室をざっと片付けて、
迎えられた。
力は、思いの外すっきりした顔で、
目をしっかり覚ましていた。
おおー目が開いてる!
点滴も外れ、人工呼吸器セットも置いてきて、
点滴針が抗生剤用に残っているだけ。
気管切開孔のTチューブは、
いつでも人工呼吸器につなげるよう、
カニューレに変わっており、
酸素はまだ3リットルと、多め。
部屋で落ち着くと、
2リットルにすぐに下げられた。
吸引は、いつもよりもずっと内より。
やさしくソフトにと指導された。
たんを吸引するカテーテルは短めに挿入。
吸引圧はいつもの2/3以下。
理由は、気管内を傷つけないように。
カテーテル先端が気管内に当たり、
出血や肉芽ができて閉塞するのを防ぐため。
肺の中に溜まっている分泌物を、
いち早く取り除くのが、
力が回復する道なのだが、
じわっと、負担なく、
やさしい吸引を、
地道に繰り返すこと。
力も母もお互いもやもやするが、
医師に、説明されて、
力にもそう伝えて、
しっかり咳き込んで排出してくれ、と。
年末から肺炎が何度か続いてしまい、
しかもインフル感染も加わり、
肺他いろいろ、
大きなダメージを受けているのは間違いないため、
完全に元通りになるまで、
半年くらいのスパンで考えましょう、
とのこと。
それまで無理せずそろそろと過ごすように、
ということだ。
でも。
まずは命に関わる危険水域は、
現時点で一旦抜けてくれた。
治療室のスタッフの皆さんのおかげ。
ありがとうございます!
一旦病棟に上がってもろもろが終わり、
荷物運びの夫も出勤していなくなり、
夕方のご飯注入後、うとうとし始めた。
なんとなく、いつもの雰囲気になってる。
病棟1日目なので安心はできないが、
少しゆっくりもしながら、
ケアできることに感謝。
母も一緒に元気に良くなるよ!