みんなのチカラに~ぼくが力になれること

産まれてすぐに救急搬送されたチカラは、 5万人に1人とされるトリーチャーコリンズ症候群と診断された。 箇条書きでも1枚に収まらないほどの手術や入院を繰り返した2005年からの10年。 これからどんなことが待ち受けているのか。 もう、チカラも家族もどんとこいの力が備わりつつある。はず。

人が怖い

相模原の事件から一年がたった。

事件のことを常に思い出すわけではないが、
力を連れて外に出るとき、
とりわけ、力が下校バスで帰ってきて、
降車場所から車に戻るたった数分の駅前広場が、
ものすごく怖くなった。

障害者不要、障害者キモイ、と思っている人は必ずいて、
もしかすると、路上でいきなり襲撃されるかもしれない、
と、駅に向かう大勢の人とすれ違う際には、
異常な警戒心を持ってしまっている。

こんな子もいるよ、学校にも通ってるよ、
と知ってもらう良い機会の一つだと思っていた。
警戒心を持つこと自体、多くの人に本当に失礼なことだ。

被害者や関係ある方々の傷は想像を超えるものだろう。
そして、こんな私たちの気持ちと生活をいつまでも脅かす、
そんな恐ろしい事件。