みんなのチカラに~ぼくが力になれること

産まれてすぐに救急搬送されたチカラは、 5万人に1人とされるトリーチャーコリンズ症候群と診断された。 箇条書きでも1枚に収まらないほどの手術や入院を繰り返した2005年からの10年。 これからどんなことが待ち受けているのか。 もう、チカラも家族もどんとこいの力が備わりつつある。はず。

やわらかいとんがり

うちのおねえちゃんたち、どちらかというと素朴寄り?なのだと思う。
中学生にもなれば、自身もう子どもじゃないし、と思ってるだろうし、こちらだって子ども扱いしてない。

図らずも、力のことで、彼女らがちびの頃から何年も共同戦線を張る怒涛の日々を過ごしているので、
結構な仲間意識があるような気が、私はしている。
まあ、これは彼女らが言ったことではないのでこちらの思いすごしかもだが、
あの日々の積み重ねは、もしかすると、私たち母子にとって、とてもよかったことだったのかもしれない。
子どもじゃなくなった今でも、全部じゃないんだろうが、よく話をしてくれる。
家にいないところでの、ざっくりした様子はなんとなく把握。


上のおねえNは交友を広げるタイプではなく、気が合う人と付かず離れず付き合うのを好み、
対してRは、大勢ときゃいきゃい楽しく盛り上がるのが大好きなお調子者。
こんな、対照的な二人だが、実は根は似ていて、
多分、生涯で一番、多種人格が揃っているであろう、義務教育の中学時代をそれぞれ、
毎日平気な顔をしながら、ある意味ふうふう言いながら、過ごしている模様。

人間年をとるとだんだん丸くなる、というが、
おねえたちは、まだまだあまっちょろいやわらかい素材でとんがっていて、
ちょこっとした刺激でどんどん削られてへこむ。
振り返り私は、どちらかといえば固くとんがっていて、周りをどんどん傷つけたのかもしれないなあと、
中学校時代のことをこのごろ、よく思い出すようになった。

したくもないお愛想や、見たくないいざこざがたくさんある箱の中のティーンたち、
今も昔ももしかすると、ほとんど皆、自分でない何かを装っているのかもしれない。
なんとかやり過ごしてたら、ちょこっとずつ中から自分が出てくるから!がんばれがんばれ!