みんなのチカラに~ぼくが力になれること

産まれてすぐに救急搬送されたチカラは、 5万人に1人とされるトリーチャーコリンズ症候群と診断された。 箇条書きでも1枚に収まらないほどの手術や入院を繰り返した2005年からの10年。 これからどんなことが待ち受けているのか。 もう、チカラも家族もどんとこいの力が備わりつつある。はず。

IKEAにいけた

イメージ 1うちから車で15分ほどのところに、
でっかいIKEAがオープンしたのが年度初。
その時は、小学校に入りたての力のこともあり、
それどころではなかったが、
とうとう、足を踏み入れた。
 
建物やお店は、
オープン直後にすぐに見に行きたい性分なのだが、
力を授かった後は特に、なかなかままならず。
 
いまだ行っておらず、既に色あせてきた場所もたくさんあるのだが、IKEAにはオープン半年以内に行けた。
なんて進歩だろう。
 
当分行けないだろうと、カタログだけはチェックしていたのだが、
実際車で店に近づいて全貌が明らかになるにつれ、施設のあまりの広大さにテンションあがった。
他の店舗もこれくらいあるんだろうか。
平日の昼前と言うのに、整然と車はたくさん停まっていたし、店に入ると、老若男女、かなりにぎわっていた。
併設食堂は大行列だ。
 
店内は、自分がカタログの中に入ってしまったかのよう。ヴァーチャルな感じ。
広々なフロアだが、積み上げられてるグッズの山をうねうねと蛇行しながら、
一通りの家具やグッズ等が目に入る仕組み。
途中で数々あるコンセプトルームに入って、ボリューム等を体感することができる、いわば、テーマパーク。
ところどころに設置してある鉛筆とメモ紙と紙製のメイメージ 2ジャーを使い、気に行った商品のタグ番号をメモして、
最後に行きつく商品置き場にて探して、購入する。
 
商品陳列場は、巨人の図書館みたい。壮観。
 
なにも買わんのもちょっとどうか、と、
ディスカウントされてた成型枕を一つだけ購入。
一応夫用にしとこ。
(ちなみに私だけ肩こり理由に高価なテンピュール枕使用中)
 
かけ足だったので、めちゃくちゃ並んでいたレストランには行っていないが、
大方把握できて、なかなか満足した。
イマジネーションを大いに膨らませられる空間になっていると思う。
訪れた人はほぼ、なんらかのインテリアコーディネートを考えるだろう。それはいいことだ。
 
 
新しい場所がおもしろいのは、建物や場所自体ももちろんだが、
来ているお客さんたちの属性をいろいろと想像したり考えたりすることが、もうひとつある。
 
[20代前後の女性二人組]→天蓋付きのベッドの展示をみて・・・
A:わーあれやばいー、めっちゃ姫やん、私あんなんに寝てみたい~
B:あーほんと~やばいよねー、姫ほんとマジやばい~、これに寝たらもう、これにしか寝れんかもお~。
 
[65歳以上のシルバー世代のおばちゃま軍]→重ねられる丸テーブルみて・・・
C:あーちょっとお、これって丸いよ~。(持ってみる)あーけっこー軽いね~重ねると使えるねえ。
D:重ね使うかね。でも軽いねー、危なくないかね。がたごとって動かんかね。
E:そうやねえ、いや、でも、おしゃれやねえ。うちにもあったらねえ。しゃれとーねー。色とかさあ。〈普通に黒〉
 
[小さな子どもがいる若い夫婦]→壁ラックがたくさん展示してあるブースにて・・・
夫:でもさあ、釘打ちつけないかん商品ばかりやない?
妻:うーーーん。だめよねえ。打ったらねえ。。原状復帰がねえ。。。
 
どれも通りすがりに聞こえてきた声だが、聞きながら、なるほどねえ、とか、そりゃねえだろ、とか、楽しかった。
 
 
北欧スウェーデン発祥のIKEA
とても素敵で魅力的だが、
特に地震頻発のわが国では、家具選択と配置に関して、基本の部分で、難しいところがあると思う。
工夫を参考にしつつ、日本風のアレンジが必要だ。
 
 
帰り際、気付いた。
ここって、元気な時は、創造力を喚起してくれるところではあるが、
 
「どう?これっておしゃれでしょう!工夫さえすればリーズナブルでも素敵に暮らせるのよ!!」
 
って、そこかしこから聞こえて来る雰囲気に押され、少々疲労度上がっていたこと。
きっと同じように思った人、いるだろうな。
 
でもまた行こう。IKEA。一人でゆっくり。。