みんなのチカラに~ぼくが力になれること

産まれてすぐに救急搬送されたチカラは、 5万人に1人とされるトリーチャーコリンズ症候群と診断された。 箇条書きでも1枚に収まらないほどの手術や入院を繰り返した2005年からの10年。 これからどんなことが待ち受けているのか。 もう、チカラも家族もどんとこいの力が備わりつつある。はず。

救急車は誰のもの?病院は誰のもの?

先日、学校のお友だちの呼吸状態が不安定になり、病院に行った方がいいのでは、ということになった。
 
登校した時点であまり良い状態ではなかった。
が、昼食後、眠ってしまってから、さらに顔色が悪くしんどそうになった。
呼吸状態の悪化は一気だ。
力のことで散々怖い目にあっている私は、こんな顔を見るとこちらの息がとまりそう。
 
看護師さんたちも心配して、病院に電話して、とりあえず診察してもらうようすすめていた。
付き添いのお母さんが主治医に電話したが、前日に既に受診していて投薬なども済んでいるため、
来院不要だ、と。
 
なんてこと・・・・
 
診た翌日に急変なんて、子どもなら全然珍しいことじゃないではないではないのか??!
 
その子のほかにもベビーも抱えた親子なので、もうこうなったら救急車で行くしかないのでは、と、
再度、医師に救急車にてむかう旨、連絡。
そんなら来てもいいけど、救急車では絶対に来るな、自家用車で、と言われた、と、
そのお母さんはすごすご戻ってきた。
 
ここで私なら喧嘩上等!状態になるのだろうが、まあ、ほとんどのお母さんは多分そうではない。
 
結局は、運転中に急変あり得るし、危ないため、タクシーで急行。
途中でお友だちは覚醒し、持ち直した状態での診察、その時点では危ない、という診断はなく帰宅したらしい。
 
見ず知らずのその医師や、病院の対応に、とても腹が立ったので、
いろんな方々に、この顛末を聞いてもらった。
 
すると、この状況は、救急車を呼ぶべきケースではない、と冷静に話してくださった方もいた。
話を聞くと、確かにそうなのかもな、と思った。
 
同じ状況の友人にも話してみたが、
そんなんで呼べないんじゃ、なんか、もうどんな状況でも救急車よびきらんよね、と。
うちは一度、救急車に乗ったことがある。
その時も、もう、二度と乗りたくないな、とも思ったし、
相当すごい状況にならないと呼ばないだろうなと思ってはいたのだが。
 
救急車に乗る可能性は、力を授かってからほぼゼロから格段に大きくなった身の上だ。
周りに、救急車に乗った人もざらにいる。
でも、そんな話を聞いてしまうと、そっかやっぱ簡単に乗れんよねと、プレッシャーをかけられる。
 
プレッシャーをかけられていい人は、ここじゃなく、別にいるのでは?
そしてその人たちは、ほぼ、プレッシャーをかけられずに、気軽に119するにちがいない。
 
啓蒙のポスターと同様、声を大にして言いたい。
 
救急車じゃないと助からない人がいます。
簡単に使わないでください。
そして救急車の走路を妨害しないでください。
 
伝わらないんだろうなあ。。。
 
 
そして、何より、その医師が言った「来院不要」の言葉に、腹が立った。
私が応対したのではないので、
もしかすると、ニュアンスが違うかもしれないし、今までの医師とその家庭の経緯もよくは知らない。
だから、何とも言えないが、
このままの言葉であったのなら、久しぶりに、医療崩壊彷彿な一件だった。
 
力の主治医たちが、こんな言動をしたことなど一度もない存在であることを、本当に本当に感謝したい。