みんなのチカラに~ぼくが力になれること

産まれてすぐに救急搬送されたチカラは、 5万人に1人とされるトリーチャーコリンズ症候群と診断された。 箇条書きでも1枚に収まらないほどの手術や入院を繰り返した2005年からの10年。 これからどんなことが待ち受けているのか。 もう、チカラも家族もどんとこいの力が備わりつつある。はず。

歴女(子)の卵?

新年早々に入院してしまった。
おねえたちは、新学期、母ではなくばあちゃんに送り出されることになった。申し訳ないことだ。
 
ばあちゃんと私では、親子なので、似ているところはあっても、基本的には生活仕様が違うのが当然である。
日常の一番異なることは、多分食事だろうと思う。
(ばあちゃんも、急によびつけられてよその家で炊事するので2,3日は慣れずに大変疲れるらしい。)
 
うちでは、おねえたちが世話になった保育園:和食中心、生活リズム重視などの影響大で、
平日朝の主食でパンを出すことは皆無である(とおねえが言っていたが私はあまり覚えていない)。
でも、おばあちゃんちは、朝は基本、パン食らしい。
 
だから、昨日の日曜、冷凍庫にR社や、Y社の6枚切りパンの消費のため、トーストを出すと、
「ええー、なんか、入院みたい~。おかーさんがおらん入院の毎日みたい~!!」
と、やや非難気味な声を上げられてしまった。
 
対して、私がいないことでの彼女らのちょっとしたお楽しみは、テレビを延々と見ることができることだ。
食事中のテレビは基本禁止なのだが、入院中は私も黙認だ。
夜、自宅に電話を入れた際、おねえたちに、「今日さーVS嵐みたろ?」と言うと、「・・・うん、みたもん。」
と、ちょっと言いにくそうに言う。まだかわいげがあるというところだ。
 
その恩恵?で、おねえたち、今年のNHK大河ドラマ「江」初回をみたらしい。(私も病院で見た)
 
主役上野樹里は、「のだめ~」で既知。だが、初回は一瞬しか出演なし。
かわりに、江の父母である浅井長政・市の話が大きくメインだった。(実際、ちょい長すぎと思ったが個人的に。)
 
で、視聴後の思わぬ展開として、おねえたち、「浅井長政時任三郎」に、どーんと心奪われたらしい。
 
R:長政サマ、かっこいい~。もう、目がハート、って感じ!
母:長政サマがかっこいいと?それとも、俳優さんが好みやったと?
R:あのね、長政サマもいいし、役者の人も、超好みやったっちゃんね!!
母:だってさー、俳優の人、お父さんより年上やん。やや濃いやんそして。いや、お父さんも濃いかもやけどさ。
R:あー、ちがうちがう、年とか関係ないと!お父さんとか全然関係ないと!
母:ふーん、そーなんだー。そうねえ、長政さまは確かにいい男みたいやけどねえ。
 
Nも、あまりこんな話題をしない方だが、珍しく、長政さまっていいねー、と、言っていたので、
この年頃の女の子には、時任三郎みたいな人がいけてるんかいな、と。
 
確かに、ドラマ上の浅井長政像はほとんど、悲運だが人格者、グッドイメージで描かれることが多い。
妻子を愛し、短い生涯を生きた、素敵な男だと、感じたのが大きいのだろう。
 
それからおねえたち、既に2週間以上たつが、
浅井長政にまつわる人々を、子どもなりにどんどん調べて、
安土桃山~江戸時代のコアな人脈知識を築きつつある。
江自体、歴史上ではかなりマイナーだもんな~。
 
そういえば、私もこども時代、大河ドラマで日本史が身近になったような気がする。
 
歴女もどきになるのか、すぐ飽きるのか。
どちらにせよ、歴史に興味を持つのはいいことだ。