みんなのチカラに~ぼくが力になれること

産まれてすぐに救急搬送されたチカラは、 5万人に1人とされるトリーチャーコリンズ症候群と診断された。 箇条書きでも1枚に収まらないほどの手術や入院を繰り返した2005年からの10年。 これからどんなことが待ち受けているのか。 もう、チカラも家族もどんとこいの力が備わりつつある。はず。

年末掃除のお手伝い

週末の激寒の間中、力は活発な時間が一日のうち3時間ほどしかない、超省エネで過ごしていた。
活発な時はいつもと同じなのだが、なんていったって時間が短い。
週明け、御用納め前の最後の日中一時支援のサービスを、通園施設に予約していたため、
行けるかなあ、大丈夫かなあ、とも思っていた。
お預かりしてもらえそうであれば、本日を今年の大掃除のメイン日と考えていたので、
もし行けず、ということなら、大みそか寒波も来るようだし、
今年は掃除はあきらめよう、とも思っていた。(いいわけですね)
 
案の定、朝起きず。
でも、園に行くんだけどなあ、と声をかけると、ぼーっと目を覚まして排泄し、吸入去痰まで終了、その後2度寝。
これは、ボク行ってもいいよ、というサインに違いない。
車で連れて行った。
通園施設は既に冬休みに入っているので、外来のリハビリの方々がいるくらい。
先生方は、室内の大掃除をちょこちょこと進めていた。
 
力は到着して目はあいていたが、ほとんど眠りかぶっている。
ばいばい、して、私は、数か所買い物に立ち寄り、家に戻って掃除開始。
 
今の家に転居してきてから、力を授かり、本格的な風呂掃除を全くやってない。
いくら力が安定してきたといっても、
一人だと、風呂入っている間、いつ力がどうかなるかも、と強迫観念にとらわれているため、
ゆっくり入ることが、いまだままならず。
夫が帰ってきたとしても、イベント事や、盆、正月でばたばた帰宅してくるだけだし、
せっかくの風呂にゆっくり浸かれる唯一の時間なのに、風呂掃除を、という気分には全くならず。
(そんなら夫がやればいいんだが、まあこんな私でもそこまでは追いつめてはいない)
風呂に入る度に、あー、あそこにカビがー、てな掃除系から、
あの石鹸置き場は、こうしてああして~、と内装系まで、気になってストレスがたまるばかり。
 
だから、今日は、がっつり風呂にかかりきりになろう、と決めていた。
 
既に冬休みのおねえたちには、
「今日は、ちーくん、一人で園で過ごしてくれとーけん、きみらも今日だけで部屋の片づけを終わらせてよ!」
といいつけ、
「おかーさんは風呂掃除をする!大事なこと以外話しかけないように!!」
と宣言。それぞれ、大掃除に取り掛かった。
 
といっても、こんな時間は経つのが早い。
結局は、カビとりの最終段階まできて、時間切れ。
急いでお迎えに行った。上のおねえも終わらせることができず、下のおねえだけを同行した。
 
力はやっぱり、ほとんど終日寝ていたかぼんやりだったらしい。
つい私たちが迎えに来る30分ほど前に目が覚めた、とのこと。
 
看護師さんや保育士さんたちが、力の回りにいてくれて、力もなんかうれしそうな顔。
園に来るのは次は新しい年なので、皆さんにご挨拶して、帰宅した。
 
力は帰宅後少しぼんやりしていたが、夜は、いつものように元気になって、
寝る前がピーク。ぱたっとスイッチが切れて寝てしまった。このごろのパターンだ。
 
風呂掃除は結局力が戻ってきてから仕上げて、風呂入る時間にはできあがった。
結局、風呂掃除しかできなかったが、風呂はほとんど計画通りの状態にできて、かなり自分的に満足した。
きれいになるって、気持ちいい!
 
一番風呂に入ったおねえたち、
「うわー、新品お風呂やん!つるつる~、ぴかぴか~!」
と長風呂していた。よかったよかった。気持ちい新年のお風呂に入れそう。
 
しかし、これもまた、力が元気になって、お預かりしてもらえるようになった賜物。
ありがとうありがとう。
力は、親も、おねえたちも、
力も頑張ってるから、自分もやらなきゃ、という気にさせてくれる大きな存在だと、また思えた、年末掃除の日。