みんなのチカラに~ぼくが力になれること

産まれてすぐに救急搬送されたチカラは、 5万人に1人とされるトリーチャーコリンズ症候群と診断された。 箇条書きでも1枚に収まらないほどの手術や入院を繰り返した2005年からの10年。 これからどんなことが待ち受けているのか。 もう、チカラも家族もどんとこいの力が備わりつつある。はず。

1週目~まずは厨房に入ってみるべし

「理解あるご主人ですね」なんて言われるたびに、
理解があるのはこっちじゃ!と返したくなる。
世の夫というのは、
なぜ、イレギュラーないくつかの育児や家事ををやるだけで褒められるのか?
毎日やり続けることの大変さはほとんど「理解されない」ことが多い。

 妻のやることにはほとんど口出しはしないが、
反面、家のことはほとんどやらない、できない夫。
これも、今までがっちり守られ甘やかされてきたからに相違ないが、
私もつい、自分がやる方が早い、とこの状態を10年以上放置し続けてきた。
本当に反省だ。

 2007年初夏から始まった夫単身赴任の分別家族。
きっとこれからもこんな状況が何度も考えられるが、
充実モードの妻子家庭と比べ夫の単身生活の荒むことといったら。
とうとう、一年弱で体を悪くしてしまった。(正しくは血液検査結果のBADサイン)

 少しでも外食が続くと体調を悪くする夫。
単身になり、全食外食になったためであることは明白。
いきなり、レッドに限りなく近いイエローカードを出されたのである。
とうとう夫も尻に火がついた。

 これを機に、遠隔操作で一通りの家事を仕込もうと思っている。
まずは早急に改善すべき食生活=自炊。
夫、重い腰をあげ、とりあえず週末自炊トライとなった。 
 単細胞の夫。きっと、はまればばはまるずだ。
この期に及んで投げだすということなら、
いろんなことが、はいそれまでよ、ということを肝に銘じよ!

 さあ、ぐうたら亭主改造計画、いってみよ~う




始める前の段階で、腰が引けて、すでにつまづきそうになっていた。
そりゃそうだろう。
まともに食事なんか作ったことないんだから。

食事作り。
いくつかの過程がある。
1.献立を考える→2.買い物する→3.下ごしらえをする→4.調理する→5.片付ける
家事ベテランになるに従って、こんな過程が、いろんなことと並行して、
しかも、少ない過程でやれるようになる。

いきなりつまづきはまずい。
多くを望んではいけない。
まずは自分でやってみた気分にさせる、ということを主に、
こちらでできることは、すべてお膳立した。


1週目~まずは厨房に入ってみるべし!

献立も買い物も、今の彼のレベルでは、かなり厳しい。
そこで、
食材宅配をチョイス。
ちょうど食材宅配大手「Oisixオイシックス」のお試しミニセットの内容が、
初心者夫によさそうなものだったため、土曜午前に配達予約。

食材内容は以下の通り。
・塩トマト1玉
・豚モモスライス200g
バルデラマ EXオリーブオイル アルベキーナ 25ml
・たまご6個
奈良県産マイタケ
・絹豆腐小分け4P
・牛乳500ml
・不知火デコポン1玉
・小松菜一束

これらを使って、土曜夜は(子どもでもできる)「鍋」を提案。
鍋大好きな夫である。ヘルシーでちょうどよい。

だし昆布だけを調達させた。
事前に水につけとくだけよ、と言っておいたが、
大量の昆布を投入したらしく、膨張加減に驚愕していた。
こんな一コマでも、初心者度がうかがわれる。全く道のりは遠いぞ。


イメージ 1
鍋材料には豚モモ、マイタケ、小松菜、豆腐を指示。
切り方まで教えて、あとは野となれ山となれ。

すると、「めちゃくちゃおいしかった!ご飯二杯も食べた!」とメールがあった。
なかなかいい感じの食材だ。すっかり平らげている。ご飯二杯は多すぎだが。

イメージ 2


イメージ 3
ま、いいじゃん!



夫の身体を心配している娘たちも、
この写真をみて、大変喜んで(ウケて)、さっそく電話していた。

「おとーさん、やればできるやんかー!家で作って食べる方がダンゼンおいしいやろ!」
なんて、
小姑みたいなことを言われていたのである。


イメージ 4
翌日朝は、
最近私が試食しておいしかったシリアルを提案。
牛乳苦手な夫は、
プレーンヨーグルトにて食。よろしい。

イメージ 5
そして日曜夜は、
自分で買ってきたらしい、
納豆(卵入り
冷奴
トマト
シチュー(レトルト)
という内容。
緑は無いが、とりあえずよろしい。


まあ最初だ。細かく言えばきりがない。努力は認めよう。
このモチベーションを引き続き持ち続けることとくぎを刺して、
とりあえずかなりかなり甘めに採点。


「1週目=90点」