みんなのチカラに~ぼくが力になれること

産まれてすぐに救急搬送されたチカラは、 5万人に1人とされるトリーチャーコリンズ症候群と診断された。 箇条書きでも1枚に収まらないほどの手術や入院を繰り返した2005年からの10年。 これからどんなことが待ち受けているのか。 もう、チカラも家族もどんとこいの力が備わりつつある。はず。

下のお姉ちゃんの活躍

先日の入院で、一週間の母の不在時も、
かなりの成長を見せてくれたらしい下のお姉ちゃん。
年長さんだし、父ちゃんはいないしで、
自覚が出てきたのだろう。

探し物があったので、私と上のお姉ちゃんが子ども部屋に行っていた時、
力と一緒に居間にいた下のお姉ちゃん、
ものすごい声で、

「おかあさあああん、おかあさあああん、
ちーくんがあ、ちーくんがああ、変な格好になっとーよーー早く、早くーーー!」
と尋常でない声で叫んだ。

走って行って見ると、
力はまたもや、いもむしみたいに、
ゴロゴロの反動でうつぶせになってしまっており、
人工鼻がつかえて、もごもごと苦悶の表情であった。

すぐに裏返して、事なきを得た。
下のお姉ちゃん、なかなか頼りになる。

「Rがおらんかったら、ちーくん死んどったかもよ。よかったー。」

大活躍にご満悦なお姉ちゃん。

いつもは、寝る時は必ず、
子ども部屋に私が行って、おやすみを言って電気を消すことにしているが、
その日はお姉ちゃん、

「お母さん、あのね、おやすみ言いに来んでいいよ。
RもNも1人で寝れるけんさ。
ちーくんをよーくみといてよ。また危ないことになったらいかんけんさ。」

いっぱし。