みんなのチカラに~ぼくが力になれること

産まれてすぐに救急搬送されたチカラは、 5万人に1人とされるトリーチャーコリンズ症候群と診断された。 箇条書きでも1枚に収まらないほどの手術や入院を繰り返した2005年からの10年。 これからどんなことが待ち受けているのか。 もう、チカラも家族もどんとこいの力が備わりつつある。はず。

それはつまり大人の努力不足

先日、ある新聞の記事を読んで驚いた。
体育の家庭教師ビジネスが、昨今かなり盛んらしい。
9歳児の男の子の体力測定のデータ比較で、
昔から比べると体力減退がかなり深刻だそうだ。
基礎体力が備わっていないため、やれなきゃならないことができないらしい。
小さい頃からのテレビ、ゲームの影響が大きいと書いてあった。
テレビファミコン世代が、もうあと何年かすると親になる。
すると、さらに深刻度は増す。
そんな状況を防ぎ、子ども時代に年齢相応の基礎体力をつけてやるために、
体育の家庭教師が特訓するそうだ。そんなビジネスが、数年前の何倍にもなっているらしい。
スポーツクラブでも、子どもの「遊び」コースを新設しているところ続出とのこと。

お姉ちゃん達の保育園は、心と身体を作ることに重点を置いて保育をしてくれているので、
卒園する時には竹馬にも乗れるし、走ればそこいらの大人よりも早い。
側転、跳び箱、連続逆上がり、と、いろんなことができるようになっている。
それが普通かと思いきや、
上のお姉ちゃんの小学校の体育の時間、うんていがあり、他の子はほとんどできなかったらしい。
クラスで一番上手にできた、と自分で言っていた。

やっぱり、差が出ているんだ。

先日、休みの日、自転車の補助輪外しの練習のため、
夫は汗だくになって、お姉ちゃんの自転車を後ろで押していた。
結局その日には乗れなかったけど、
大人が関わる過程とその意識がないと、子どもが成長できないことは多いはず。
体力不足の子ども達、
いろんな家庭事情もあるだろうが、
テレビやファミコンがあれば手がかからん、
と、大人が子どもに関わる手を抜いた結果、ということではないんだろうか?
それで補うためにさらに、金を使って人を雇い、
わが子の体力を養成するっていうのはいかがなもんだろうか?
ロボットじゃないぞ。子どもは。

ビデオ絵本が出てきたとき、それ意味ないやろ!と思った以来の育児カルチャーショック。
全く~、「遊び」が講座になるなんて!!なんちゅう世の中じゃ!!