みんなのチカラに~ぼくが力になれること

産まれてすぐに救急搬送されたチカラは、 5万人に1人とされるトリーチャーコリンズ症候群と診断された。 箇条書きでも1枚に収まらないほどの手術や入院を繰り返した2005年からの10年。 これからどんなことが待ち受けているのか。 もう、チカラも家族もどんとこいの力が備わりつつある。はず。

専門看護師

力のストーマを総合的にケアしてくれる看護師さんは、
専門看護師という、特別の技術を修得したスーパー看護師。

床ずれ等の皮膚のトラブルを全般的にケアできる専門資格を、
希望して、自費で勉強し、試験などを突破して、得ているそうだ。

力に関しては、ストーマ装具交換の際に、
さっそうと現れて処置してくれるのだが、
その手際と言ったら神業もの。
思わず、おおー、すごい!と、うなってしまった!!

といっても、小柄で気さくで、とっても話しやすい彼女。

先日、ストーマ装具の交換のために来てくれたのだが、
力の、ストーマだけでなくそれ以外のいろんな経過と状況をほとんど頭に入れてくれていて、
医師ともいろいろとコミュニケーションをとり、
こうしよう、ああしよう、と積極的に考えてくれていることがわかった。
とても感心した。
医師達も、そんな彼女に一目置いているのがわかる。

こんな彼女こそ、看護師の理想の立ち位置だと思った。

病院で、いつも思うことは、
医師を頂点として、看護師や薬剤師などその他の医療スタッフが、
その一段下に置かれているかのような、昔ながらのピラミッド階級意識
治療を受ける際、それが顕著に見えてしまうと、とても嫌な気になる。
看護師などが医師を介助する役目の部分はあるだろう。
でも、だからといって、
医師の役割と、看護師、薬剤師のそれとは、また違うものではないのか?
医師は、看護師をつかう、
看護師は、医師に仕える、という仕組みは、
患者にとって、いい結果にはならないはず。

染み付いている男尊女卑意識も大きいんだろうが、
もう21世紀入って結構経つぞ。
各分野でスキルアップしながら、
それぞれ、専門領域に敬意を表しながら、
コミュニケーションとりながら、意見を戦わせながら、
同じ方向を見てくれている治療を受けたい、と思う。

一般社会構図にあてはまるよな~。