みんなのチカラに~ぼくが力になれること

産まれてすぐに救急搬送されたチカラは、 5万人に1人とされるトリーチャーコリンズ症候群と診断された。 箇条書きでも1枚に収まらないほどの手術や入院を繰り返した2005年からの10年。 これからどんなことが待ち受けているのか。 もう、チカラも家族もどんとこいの力が備わりつつある。はず。

希望的観測

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今朝から40ccになった。
一日8回なので、320cc。結構な量だ。
昨日の夕方から夜にかけて、ウンチが頻回で緩めだったので、
今日はどうしよか、と言われていたが、
血液検査は全く問題なく、
レントゲンも、少し腹にガスが溜まっている状態と言うくらいで、
検査数値も、見た感じも、何も悪いところは無い。
そのまま増量で行こう、ということになった。

午後、下のお姉ちゃんの保育園の個人面談のため、
2時間ほどおじいちゃんに付き添い頼んだが、
結構寝ていたらしい。
帰ってきても、ぼんやり。
夜起きるつもりか?

夕方、主治医が見に来てくれた。
40ccに驚いていた。
主治医は専門はNICUだ。
いわゆる超未熟児の成長、発達について話を聞かせてもらっていた。
小さく生まれた赤ちゃんは、3歳までに追いつけるように、
どうにか挽回する方法を考えて発達の手助けをするらしい。
力も、3歳くらいにみんなに追いつけるだろうか?

主治医と話していると、
ちょうど外科担当医がやってきてレントゲン結果と注入の計画について話してもらった。

外科担当医、力が腸切除の緊急手術した直後に赴任してきた。
レンタル移籍らしく、この病院には何と半年しかいないのだ!
-何とか先生がいる間に退院できないもんですかねえ、
と言うと、この調子だと、自分のいる間に退院できると思うけどなあ、
と、言ってくれて、とてもうれしかった。
もちろん、それ全てを鵜呑みにするわけじゃないが、
医師が個人的、希望的見解を述べることは、私は絶対に必要なことと思う。

「きっと大丈夫。」と医師が言ってくれることは、患者としては本当に心強いことだ。
先のことがわからないのは当たり前。
それを、どうなるかわかりません、
と言われてしまうと、どんどん不安になってしまう。

医師が患者に接する際に、
無用の希望や絶望を与えないよう、ニュートラルに対応することは、
マニュアルだと思うが、いかにもマニュアルっぽい。
だから熱いのがいいか、と言うわけではない。
医師も患者も、治療のために同じ方向を向いて力を合わせる、
という形が、理想だろう。どんな時でも、希望を失わずに。